芸人飛行士の走り書き

マサチューセッツの心があるから 誰にも負けない もう迷わない

占い師がマジで俺の人生を破壊してきた件

占いが男から嫌われる理由がわかった。結論からいってしまえば、占いを受けてない人の恋愛を破壊するからだ。たとえば、アナタには好意に思っている異性がいる。恋人でもいい。それが突然に「あのさー占いしてさ。アナタって最近オンナと遊んでないか?」と来るわけだ。これはシンドイ。というのも、人間はそれが真実かどうかは関係なく勝手に辻褄をあわせて「真実っぽいもの」をあたまの中で作り上げてしまうからだ。別に浮気なんてしていなくても、仕事で忙しくて連絡を取れなかった、体調が悪くなった、寝過ごした、電車が遅れてしまった。さまざなま理由で都合がつかない場合がある。ふつうはゴメンゴメンで終わるような事だ。ところがである。占い師に「このタロットカードの位置が示すのはあなたの気になってる男性いるでしょ。うーむ、女が周りにいますねー」なんて言われた彼女は、「エ!?」彼のあの出来事はそういうことかも!?なんて思ってしまう。「あ、そういえば!」だぜ。なんでもなかったものが途端に辻褄が合ってしまうわけだ。彼としては証明なんて出来ない。マジで忙しくて連絡できなかった。これが真実だ。しかし彼女はもう止まらない。「そもそもアナタって怪しいところ昔からあったよねー」なんて昔の全然カンケーない時間から話を持ち出すかもしれない。

占いに根拠ないとかあるとかを非難するつもりは俺はない。つーか、俺もタロット占いやれるし。ちがうのだ。問題はそこではない。占いを受けていないはずの彼や旦那の人生を破綻させてしまうということ。破壊の信託を占い師からもらった彼女はいいだろう。自分で占いを受けにいったのだから。悲しい結末になったけど占い師の言うとおりだったわん!だ。しかし、占いを受けていないそれもマジで浮気もなにも無かった彼や旦那からすれば「オイオイ!おれ知らねーんだけど」である。

占い師だって相手の関係破壊しようとしてるわけではない。周りに女いるかもよ?としか言えないし言わない。それでいい。もちろんそうだ。しかし、占いを受けた女が彼氏旦那に「なんか怪しいと思ってたの!」問い詰めてそれで男の方はとばっちりもいいところである。浮気なんてしていないのに、繋げればそれっぽいからと、ついには関係が破綻してしまうかもしれない。まじでヤバイ。ぶっちゃけ俺は似たことがあったから、ちょっともう占い師っていうものが本当に恐ろしい力を持っていると思った。

つーか、こんなのズル過ぎるだろ。占いを受けていない人が占い師の影響をいちばん受ける。これはちょっと反則だ。怖いわ。俺は占いは自分も出来るから「占いべつに大したことねー」「占い雑誌買えば誰でも学べるから」「宇宙からのメッセージとかじゃねーよ、カードの解釈遊びだよ」って言っていたんだけど、この出来事から考えを改めざるを得なくなった。おれのスタンスはもちろん変わらない。しかし、占いは、占いを受ける側ではないむしろ別の人間に破壊的な影響を与える。というか、むしろ、そっちがあるのか!!と思ったのだ。

今までは占いする人、占われる人の二つの関係しか思ってなかった。今回わかった。占い受けた人ではないその周りの人が運悪ければ恋人関係や夫婦関係の破綻をくらうのだ。なんだこの二段式爆雷は。俺の忍道はそれを許さない。占いを受けた人間は占い結果を自分でどう使おうか選べる。しかし、浮気を疑われた彼や旦那はどうか?マジで浮気してなかったらどうだ。ないものを証明するのは難しい。ゲンガーを素手で掴むくらい難しい。

ちょっと俺は占い師っていうやつがマジで怖くなった。あなたたちは自分の発言の影響力考えていますか?と。俺は大丈夫だったけどさヤバいよ占い師さんよぉ。占いを受けた女、その彼氏や旦那があらぬ疑いをもたれてそして関係を破綻させていくことは世の中で全然あるだろうなと思った。

男が占いを嫌うのは「占い」なんて当たらねえのによって事じゃない。占いを受けた彼女と自分の関係が良くなれば別に占いにいやな気はしないだろう。ちがうのだ。占いを受けた彼女がその言葉を元にして自分との関係を破綻させる。もしくは破綻に近づける。こんなことをされたら男が占いを嫌うのもよくわかる。というわけで、占い師はじぶんたちの言葉が一つ飛びで占いに関係していない人間の人生を破綻に導いてしまうことを自覚してほすい。おれは占い師をやっていないけど、もしもやっていたなら、これにブチ当たった今なら占い師を辞めているなと思った。だって、自分が占いの結果をいうときにその言葉の責任をとれる範囲は目のまえの占いを受けた人だけだ。それが目の前にいない人の人生に大影響を与えるものだと思ったら、それはマジで恐ろしすぎる。バタフライ効果をほどほどにしろよ。いずれにせよ、占いは占いをしに来てない人の人生を丸ごと変えてしまうということがヤバイのだ。